解説
財産分与であったり、慰謝料などの支払いは、分割にせずにできるだけ一括ですませてしまったほうが無難であると考えられます。
やむを得なく、分割にするという場合であっても、最初に支払う頭金を多くするなどしたほうがよいでしょう。
その夫婦の別れ方や、あるいは支払う側の経済力や正確によっても事情は変わってきますが、離婚して別々に生活を始めれば、たとえ法律的に義務付けられたことでも、おざなりになりがちです。
遠方に引っ越してお互いの距離が物理的に離れてしまったり、再婚したりでもすれば、なおさら支払いが滞るということになりかねません。
協議の結果、分割払いに決定したというときには、支払いの時期、そして金額や方法など、取り決めたことを必ず強制執行受諾文言入りの公正証書として書面に残すようにしましょう。
このようにしておけば、万が一相手が、その取り決めを守らないようになったとしても、公正証書にもとづいて相手の財産を差し押さえるなどの強制執行が可能となります。
証書には「分割金を1回でも支払わなかった場合は、残金を一括して支払う」といったような一文を必ず記載しておくとよいでしょう。
このように、金銭的に決まったことや、金銭面に関することについては、公正証書を作成するのが鉄則です。
もし公正証書にしなかった場合で後日、財産分与や慰謝料をめぐりトラブルが発生したときには、相手方に内容証明郵便で送りつけるといった方法もあります。
参考になる他サイト様
http://www.isyaryou.info/%E4%B8%8D%E5%80%AB%E3%81%AE%E6%85%B0%E8%AC%9D%E6%96%99%E3%81%AF%E4%B8%80%E6%8B%AC%E6%89%95%E3%81%84%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8B%EF%BC%9F-1375.html(不倫・浮気・婚約破棄の慰謝料請求相談所ー不倫の慰謝料は一括払いですか?)